近世史入門(3/207)
藤井譲治2014「近世史への招待」大津透 他編『岩波講座日本歴史 第10巻 近世1』岩波書店
一 近世という時代区分
「近世」という語の初出-内田銀蔵『日本近世史』
→応仁の乱から廃藩置県まで。
近世史の意義-内藤湖南「応仁の乱以後の歴史を知つて居たら、それで沢山」で、それ以前は外国史みたいなもの。
二 封建制とヒューダリズム
内田銀蔵:近世=「法権の秩序」の確立(『日本近世史』)
中田薫、内田の留学
→中国の封建制からヨーロッパの封建制、フェーダリズムへと封建制理解が変化
牧健三『日本封建制度成立史』:ドイツ史学の影響を受け、日本にも歴史の発展段階論が普及
三 社会構成体論の時代
安良城盛昭
太閤検地が捉えた農民の性格を分析。
→中世は奴隷社会、近世に入って封建制が成立。
四 国家論と社会史
1960年代後半、関心は国家論と変革主体論へ。
幕藩制国家論は、家永事件を契機に、天皇を幕藩体制に如何に位置づけるかという課題のもと、国家の枠組みに注目。
1970年代、社会史研究
→国民国家を単位とした国家主義的かつ中心主義的歴史への批判。
五 拡散する研究――政治・地域社会・都市・身分
幕藩制国家論
経済一元論的方法から政治・社会・意識等の側面を歴史分析の対象に組み込んで全体像を描く。
→政治史研究へ。
地域社会論
①地域を、国家の枠を超えて設定
②国家の中の地域
→近世史では後者
さらに二つの見方
①国家対地域
②社会的諸関係が機能する場
都市史
①近世都市の成立に焦点をあて、空間構造や権力との関係を考察
②町共同体=地域的・職業的身分共同体
近世身分史
網野善彦の社会史の流れを直接的には受けない。
「士農工商」という従来の単純理解を超える、「身分的周縁論」。
六 本講座近世の構成
<割愛>
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最近のこと -17.01-
昨日、口頭試問が終わった。
ついでにテスト2つも終わったので、もう大学に行くことって、借りている本の返却と卒業式くらいしかないのかな。て思う。
今期は、現代ドイツ史と仏教の授業を受けていた。
言っとくけれど、単位は足りている。
後期必修の演習と卒論の単位があれば卒業できる。
でも、興味本位でとった。
卒論執筆にあんまり影響したとは思えないので、セーフだと思っている。
試問は、想像していたよりもラフだった。
まあ、私は院進しないからね。
そんなに厳しくされても困るけど。
最初に、論文のよかった点と課題を聞かれた。
そのあとは、副査教授から駄目出しをいただき、主査教授からはより深く質問をうけた。
けど、質問と言っても教授の見解?言われてしまってあんまり私は発言していない気がする。
最後に主査教授に、すごく遠回りしたけど最初にやりたいって言ってたことができてよかったですね、ということを言われて、とてもうれしかった。
私が感じた、卒論に対しての教授の評価はそんなに低いものじゃないなと感じた。
まぁ、あくまで個人的にだけど。
あと。
今日がバイトラストdayだった。
3回生入ってからここで働きだして、1年半。
店長はあんまり好きじゃなかったけど。
最後に、ありがとうと言われた時は少しうれしかった。
一緒に入ってた子がそれ聞いて、泣きそうて言ってたのがおかしかった。
バイト前に初めてバイト先のご飯食べた。ふつーに美味しかった。
あと、初めて妙心寺に行った。
わりと近いのに。
退蔵院と大雄院へ。
桜見たかったなぁ。