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猫も杓子も。

わかりあえない、なんて知ってるわ。

両手の指で9999

 

とうに過ぎ去ってしまった8月。

 

蝉じゃなくて、鈴虫?が鳴くような季節になった。涼しい。

 

 

 

①森田真生(2015)『数学する身体』新潮社

 

赤い絵の具と青い絵の具を混ぜると、毎回違った紫になるし、晴れの日の朝のオレンジジュースは、毎回少しずつ甘さが違うのに、7に8を足すといつも15で、15は14や16のすぐそばなのに、やっぱり7足す8はちゃんと15で、そんな数字の明快で緻密な自由が、好きだった。(pp.11) 

 

 

 

夏目漱石(2011)『こゝろ』角川文庫

 

高校2年生の教科書に『こゝろ』が掲載されていて。

 

でも、3章目だけなので、夏休みに全部読んでくるって課題の時に購入。

 

そのときぶりに読んでみた。

 

香をかぎうるのは、香をたきだした瞬間にかぎるごとく、酒を味わうのは、酒を飲みはじめた刹那にあるがごとく、恋の衝動にもこういうきわどい一点が、時間のうえに存在しているとしか思われないのです。一度平気で通り抜けたら、慣れれば慣れるほど、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん麻痺してくるだけです。(pp.170-171) 

 

 

 

森見登美彦川上弘美中島京子堀江敏幸江國香織 訳(2016)『竹取物語伊勢物語堤中納言物語・土左日記・更級日記河出書房新社