猫も杓子も。

わかりあえない、なんて知ってるわ。

カタルーニャの音

 

2018年1月、読書録。

 

①武田信弥 他編2017『しししし』vol.1 双子のライオン堂

 

去年発刊された『草獅子』の後継誌。

 

特集は、予告通り「宮沢賢治」。

 

「史・文・哲」。

 

教養主義に少し憧れているからか、全集3セットの話は、羨ましく思いながら読んだ。

 

 

 

國分功一郎2017『中動態の世界 ―意志と責任の考古学』医学書院

 

再読。

 

紀伊国屋人文大賞もとって、いよいよ万人が読むべき書になってきたと思う。

 

都立高とか慶應でも出題されたらしいし、問題解いてみたい。

 

それに対しスピノザは、能動と受動を、方向ではなく質の差として考えた

(pp.257) 

 

 

 

③ユヴァル・ノア・ハラリ、柴田裕之 訳2016『サピエンス全史 ―文明の構造と人類の幸福』河出書房新社

 

上下巻読了。

 

河出さんの垢、フォローしているので、刊行当初からの押し具合をずっと見ていたけれど、全然手を出さなかった。

 

押されると、身構えるよね。

 

でも、まさかというような人が持っていたので借りた。

 

一気読み。

 

所持者より先に読み終わった。

 

個人的には、上巻の方がすんなり理解できた気がする。

 

下巻は、宗教の部分が何回読んでもわからないのでいったんあきらめた。

 

 

 

④南川高志2013『新・ローマ帝国衰亡史』岩波新書

 

歴史の記述には、その書かれた時代の文化的/社会的/政治的背景や文脈が、多かれ少なかれ反映されている。

 

なら、21世紀の、今から、あのローマ帝国の衰亡を語ることは可能だと書かれた本。

 

新書という、ページ的制約と読者的制約をクリアしていると思う。

 

ローマ帝国に関しては無学レベルだけれど、すいすい読んで行けた。

 

まあ、強いて言えば参考文献は欲しかった。

 

 

 

⑤千葉雅也2018『メイキング・オブ・勉強の哲学』文藝春秋

 

去年刊行された『勉強の哲学』の、文字通りメイキング+公開対談記録。

 

著者目線から一冊の本が書かれる過程が示され語られるのってなかなか珍しいかもしれない。

 

 

 

*****

 

今月は5冊。

 

最近自覚し始めたけれど、私はなにか勉強がしたいらしい。

 

別に得意でも何でもなかったけれども、なにか私が知らないことがある、と思うとまだ生きているべきだなとすら思う。

 

特に人文系。

 

いまは、時間がとれないので記事書いたりできていないけれど、夏越えたら勉強し始められると思う。

 

それまではもう少し仕事をがんばらないと。