猫も杓子も。

わかりあえない、なんて知ってるわ。

熊野にて

異国で読んだ『鳳仙花』。

 

紀伊半島の古座と新宮を舞台に、少女から母親へと変化していく物語を夢中で読んだ。

 

初めて知った中上健次という作家。

 

その名は深く心に刻みつけられた。

 

そして、熊野は憧れの地となった。

 

 

 

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名古屋から特急で4時間あまり。

 

伊勢湾を左手に紀伊半島を南下。

 

志摩半島を越えて尾鷲、熊野市を過ぎ、熊野川を渡ると和歌山県

 

新宮駅では下車せず、終点の紀伊勝浦駅へと向かう。

 

メインは熊野三山巡り。

 

最終日の速玉大社参拝後に、少しだけ新宮を散策した。

 

 

 

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最終日はあいにくの小雨。

 

速玉大社への参拝を終えたあと、丹鶴城へと向かった。

 

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城に上ると、新宮の街を一望できた。

 

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ところ狭しと立ち並ぶ家々。

 

小説で描かれて、私が頭の中で想像してきたものが広がっていた。

 

お城をあとにし、とりあえず駅へ向かおうというときに、それは現れた。

 

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ただの団地群なのだが、すこし特別に見えてしまった中上の生誕地。

 

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雨が強くなってきたので、少しだけ写真を撮り駅へと向かった。

 

ちなみに、駅裏の新地には一寸亭の看板はなく、一本の長い直線道路があるだけだった。

 

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